親子3軒がつかず離れず共に暮らしたい。→家の真ん中にアトリウムをつくりましょう。
お客様からいただいた条件は、
マンション形式で各階(1~3階)に各世帯が住む、というもの。
身内とはいえ、内部階段などでつながるのではなく、訪問するときは、ちゃんと玄関のベルを
鳴らしましょう、というお考えです。
一方、ご高齢になってくるお母様が万が一、というとき娘たちが何も気付かなかった、
というのではいけません。
お互いの気配は常に感じられるようにしたい。
そこで建物の真ん中に、アトリウム(中庭)をつくりました。
このアトリウムを囲むように廊下がまわり、部屋が並びます。
アトリウムまわりはガラス貼りですが、バルコニーのガラス手すりを曇りガラスにしてあるので、
廊下からはお互いの様子はシルエットでしかわかりません。
バルコニーに出れば、各階の廊下は見えますが、普段の生活のなかでは、
視線が合わないように計画されています。
このアトリウムがあるおかげで、
① 家のなかに窓のない廊下、スペースはなく、明るい室内空間です。
② アトリウムに植えた木(ヒメシャラ)と共にファミリーの一体感を生むシンボリックな空間です。
③ 玄関を入ると「外」という不思議な空間構成になっています。