お客さんが入りやすい飲食店(テナントビル)に → 外から見えるようにしましょう。
お客さまが入りやすい飲食店になるかどうか、がテナントを誘致するうえでも
決め手になります。
そこで、街を歩く人からも見え、店内からも街が見える、という関係を
設計のテーマのひとつとしました。

自分が飲食店舗のお客さんになって考えてみると、初めてのお店にはいるときは、メニューを
にらめっこし、窓から中の雰囲気を覗き込んで、「よし」となります。
そのお客さん心理は、こうしたワンフロアーワンテナントのビル型飲食店舗でも同じです。
これは、「街から店が見え、店から街が見える」という関係です。
しかし、ただのガラス貼りのビルではオフィスビルのようですし、飲食ビルとしての色気が
ありません。特に飲食店舗にとって重要な夜の顔が、演出されていなければなりません。
そこで、お互い見えるという関係のなかで、ひとつクッションをおきたい、フィルターをはさみたい、
という考えから、神楽坂の毘沙門天ななめ前に建つ、楽山ビル(RAKUZAN)では、
高透過ガラスのフィンを並べました。
これが、店内で食事をするお客さまに、ひとつの安心感をもたらすとともに、街や車の光が
きらりと映りこむなど、外の風景を魅力的なものに変換する装置として働いている、と
考えています。